2011年1月26日水曜日

季節はグラデーションのように

通勤途中で1カ所、キンモクセイに似た香りが優しく包む場所がある。そこは10mに満たない範囲で、朝しかその香りがしない。周りを見ても花が咲いているようには見えず不思議だ。だが、とても朝からいい気分になる。花の香りでないかもしれないが、春へ着実に歩んでいるように思える。

通勤路の傍らのアパートベランダの片隅で、日が照っているわけもないのに茶色と白の比較的ふっくらした猫が背筋を凛と伸ばして、でも顔は気だるそうに佇んでいた。通勤中の自転車ライダーや徒歩中の人間に「朝もはよからごくろうさん」とでも言いたげだった。そんな猫を観察していたがったがそうもいかず、いそいそと通り過ぎた。

帰社する時の明るさが目に見えて明るくなってきた。季節は着実に進んでいる。そして、一月が終わろうとしている。

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