2011年2月7日月曜日

もしもピアノが弾けたなら

ここのところ朝起きるのが辛い。今日は月曜日。できる限り床に入っていたい。家を通勤のために出発する時間から逆算して身なりを整える時間等を鑑みて最大限を布団で過ごしたい。目覚ましは通常の起床時間にセットしてあり、きちんとそして無情にも鳴り響く。が、さっと手だけが目覚ましに伸びて停止させ、上述のような思考回路を一瞬にして働かせて再度設定。というような朝である。身体が芯から疲れている感じである。または、たんなる怠惰か。わからない。


普通に仕事をした日中を経て、今晩はダウンタウンで行われるブルースのライブに行った。同僚がチケットを手配してくれた。出不精で面倒臭がりな私が能動的に夜でかけることは稀である。そういう点で、同僚には深く感謝する次第だ。アーティストはJon Cleary。アメリカのニューオリンズで20年程生活しながらプロとしてブルースを響かせている人。会場はHarpo's at Upstairs Cabaret。初めての場所で、行ってみたらへーここってこんなんだったんだとの感想。良く通りすぎている所であった。会場内部は狭からず、広からず。70−80名程度の会場か。ジャンルとその客層からか会場内も落ち着いて良い感じ。Jon Clearyはこれまた初めて知ったアーティストであったが、大変素晴らしかった。ハスキーでありながら甘い感じの歌声はそれ自身が素晴らしい楽器のようであった。そして、ピアノの演奏も大変痺れる感じでこれまた素晴らしい。私は奏者から距離にして5m弱の場所に座って鑑賞したが、ピアノを引く手がまるで蜘蛛、それもタランチュラのように見えた。手の指の動きが、規則正しく自由に動く蜘蛛の足のようだったのだ。ピアノ奏者の指をあまり見た事なかったが、時折叩くように引く指は関節まわりにと手の平および甲にしっかり筋肉がついていてメリハリのある手をしているように見えた。まるで、肉体労働をしているしっかりとした手といったところか。鍵盤を自由自在に操る手は蜘蛛のように鍵盤上を這うように動き、時々、手の甲を浮かし指を立ててそれが少し背伸びをした猫のようにも見えた。音楽に聞き入るだけでなく、その手の動きにも見入ってしまった。CDで聴くだけでは知り得ないこと。目から入る情報、そして、観客とアーティストが作る雰囲気、そしてもちろん素晴らしい演奏、曲と唄。ライブ感ってのはこれらが揃って共鳴する感じを言うのかななどと思うのであった。

もしもピアノが弾けたなら。。。とも思った。

最後に、重ね重ねチケットを手配してくれた同僚に感謝したい。良い経験でした。

Jon Cleary: http://www.joncleary.com/
Victoria Jazz Society: http://jazzvictoria.ca/

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